311から3年。
あれから3年。
東京のど真ん中で地震にあって、歩いて帰った。
結婚式が終わって、春になったら東北に新婚旅行に行こうねって話をしていた矢先だった。
部屋に帰ったら、ブラウン管のテレビが8畳間の真ん中に鎮座していた。
揺れの方向からなのか、キッチンは無事で本棚は全部落ちてた。
私の家族とは連絡がついていたけど、旦那の弟とはつながらなくて、いわきだから今頃大変なんだろうと不安だったのを覚えてる。
あれから3年。
地元の茨城に家を建てて、子供が産まれました。
「あなたは妊娠は難しいでしょう」って言われた二十歳の時からちょうど10年目に。
地震から2年目に分かった妊娠。3年目になるときに生後5ヶ月の息子。
あの時、たくさんの命が失われて、私はたぶんそれをモニター越しに眺めていただけだった。
津波が何度も襲ってくるのを見て、きっと2万人くらい死んじゃうなって思っただけだった。
「まだ子供が見つかっていない」という声を聞くだけで涙がでる。
あの時は「きっと辛いんだろうな」くらいにしか思わなかったのに。
いまは命は自分だけの物じゃないなと感じてる。
3年。
普通に生きていたら、なんとなく区切りの3年。
だからこそ、これからもっと東北に注目されなくならないようにと願う。