いいなぁ…と思う。
夜中の1:30。
「ありがとうございました!」という男の人とおばちゃんの声に薄っすらと目が覚める。
「あぁ、産まれたんだなぁー」と寝ぼけた頭で思う。
ぼんやりしてたら、看護師さんが「機械つけますよ」とNSTを持ってやってくる。
「産まれたの??」と聞けば、「はい。1:20ごろに」と。
「そっかー。おめでたいね。」とだけ返す。
なんで私のベビーは出てこないのかなぁ…と思うと悲しくなる。
早い者勝ちじゃないけど、後からきて先に産んで行くなんてズルいな〜とか思っちゃう。
産院は夜中の方が慌ただしい。
なんとなく看護師さんも緊張の面持ち。
私だけひとりぼっちの病室で、痛くならない大きなお腹を抱えて息を詰めてオレンジの常夜灯を見つめてる。
とても淋しい。