育児ってさ。

 昨日、電車の中で私の隣に

1歳にならないくらいの、赤ちゃんを抱いたお母さんが立っていました。

ちょうどドアの所だったのですが

あかちゃんが少々ご機嫌ナナメ。

そのうち、泣き出してしまいました。

もう、お母さんも泣きそう。

そのとき、私には聞こえました。

「うっせーなぁ…」という言葉が。

「泣かせちゃって可哀相に…」という一言が。

お母さんにも聞こえてたと思います。

赤ちゃんが、ホエホエ泣いてしまったのを（ギャーギャーないた訳じゃない）

うるさいと言える人や

かいそうと言う方は

なぜ、そう思ってしまうのかを教えてほしいです。

泣いてしまった赤ちゃんが「かわいそう」なのかは

ものすごく謎です。

飽きちゃって泣いちゃったダケかと思われるのに。

お母さんが殴ったりしてたら、そりゃ泣くだろうけどさ。

少子化だ、なんだかんだ

子供が減って年金破綻だとか云々

フランスを見習って子どもを増やせとか

事実婚をもっと推奨しようとか

子ども手当てとか高校無償化とか。

そんなことを言うよりもっと

私たち何でもない他人が

もっと子どもや赤ちゃんに寛容になるべきなんじゃないだろうか。

泣いちゃった赤ちゃんを、暖かい目で見守れるような

困ってるお母さんに、手を差し伸べてあげられるような。

モンスターペアレンツとか、ダメな親ってのは確かにいる。

でも、それが総意ではないし、試行錯誤頑張ってるお母さんだってたくさんいる。

虐待だって、したくてした訳じゃないと思う。

確かに、大人になりきれないで子どもを産んで育てるってのは大変だと思う。

子育てを地域で…というのは、私が子どもの頃には

まだちょっと残ってた。

友達が弟や妹を連れて遊びに来たり

友達の家に赤ちゃんが生まれたって聞いて

ドキドキしながら抱っこしてみたり。

赤ちゃんって、あんなに大声で泣くんだ！！って知ったり

おばちゃんも大変だねーって子供心に思ったり。

ずっと昔の日本では、貧乏子沢山じゃないけど

兄弟もたくさんいて、大家族だった。

子どものうちから、自分より年下の子の面倒を見たりしてた。

赤ちゃんをおんぶして、お母さんの代わりをするお姉ちゃんもいたと思う。

そういうのを見て、子育てとか面倒をみるってのを学んだんじゃないかな。

今の私たちには、そんな経験がない。

なのに、年寄りたちは　「子どもを産んだら育てられるのがアタリマエ」みたいな顔で見る。

「子どもを産んだら、親になれる」と思ってる。

そんな訳ない。

新人がいきなり仕事が出来るようになる訳じゃないって知らないのか。

教えてもらって初めて、赤ちゃんは言葉をしゃべるようになる。

教えてもらって初めて、字を書けるようになる。

教えてもらってないのに、親になんてなれない。

そう、思うんです。

産めば勝手に育つって年寄りは言うけど

それはあなたの息子や娘が、それぞれ面倒を見合ってきたからで

あなたの手がかかっていないのでは？？

そして勝手に育った感じがするんじゃないの？

地域社会で子どもを育てるのは、すごく理想だと思う。

何かあったら、隣の家で預かってもらえるとか

ピンチのときは助け合うとか。

それにはお互いの信頼感が必要。

信頼していない人に、子どもを預ける事ができるだろうか。

信頼するにはコミュニケーションは必須で

近所づきあいとか噂話とか、わずらわしいことが沢山あると思う。

でも、きっと良いことも沢山ある。

もっと、子育てに寛容になりたい。

泣いている赤ちゃんに笑顔を見せられるような大人が増えればいいと思う。

冒頭の赤ちゃんは、私が笑顔で覗き込んだら泣きやみました。

笑顔が日本中にもっと増えたら

きっと子育てもしやすくなるんじゃないかな。

ちゃんと、みんなで褒めて叱って育ててあげたいな。

私に子どもはいないけれども

そんなことを思う昨日の出来事でした。

田舎は人間関係がめんどくさいし、うざったーいと思って

東京に出てきていましたが

隣に誰が住んでいるのか、同じマンションにどんな家族が生活しているのか

知らないほうが怖いなって最近思うので

田舎にひっこむことにします。

ま、東京まで1時間チョットなんだけどねー。

私、いなかの人間関係、嫌いじゃないのかもって

大人になったら思った。

若かったのね、あのころ。

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